ハイブリッド クラウドにより、RWDI は収益を生み出す機会に対応する柔軟性と能力を得ることができます

背景と課題

RWDIは、建築物や自然環境など複数の専門分野を対象としているエンジニアリングコンサルティング企業です。ロンドンのミレニアムブリッジ、マレーシアのペトロナスツインタワー、世界貿易センタービル跡地にあるフリーダムタワー、タコマナローズ橋の第101アーチ、台北のXNUMXタワー、そして現在世界一の高さを誇る超高層ビルであるブルジュハリファなど、世界の著名な建造物を対象に、大気質、気候分析、エネルギーと水のモデリング、気象学、構造力学、換気、風力工学などの分野で幅広いエンジニアリング研究を行っています。RWDIは、中国、オーストラリア、中東、ヨーロッパ、アメリカ、そして本社のあるカナダに拠点を有しており、グローバルに事業を展開しています。

RWDIのビジネスは好調に推移しています。ビジネスの成功によりオンプレミスのHPC環境が逼迫するようになってきました。最近では、中東全域を対象とする大規模な風速マップ作成のプロジェクトを受注しました。XNUMX年分の大気データをXNUMXカ月で解析するには、オンプレミスのシステムキャパシティを大幅に上回るXNUMX万コア時間が必要になると計算されました。プロジェクトの期間が短いため、オンプレミスのHPCを拡張して対応することは不可能でした。また、パブリッククラウドにバーストできるように、自社でソフトウェアやミドルウェアのインフラストラクチャを構築することもできませんでした。RWDIは既存のキャパシティを拡張するために、すぐに利用できるハイブリッドクラウドソリューションを必要としており、Rescaleなど数社のマネージドクラウドサービスを比較検討していました。

「Rescaleは、社員の行動を変えることなく、クラウドバーストからオンプレミスクラスターまでシームレスな方法で利用できるようにしてくれました。当社のユーザーは、オンプレミスでもクラウドでもニーズに応じてジョブを自由に実行できるようになりました。どちらを選択して実行する場合でも、まったく同じプロセスでシームレスに利用できます。Rescaleが提供しているインテグレーションには大きな魅力があります。」RWDI、プリンシパル、情報テクノロジー担当ディレクター、Marco Accardo氏

RWDIがRescaleを選んだ理由は、オンプレミスとクラウドリソースをシームレスに統合し、エンジニアに一貫性のあるフロントエンドエクスペリエンスを提供できること、RWDIが必要としていたハイパフォーマンスインスタンスなどの多様なマルチクラウドハードウェアを提供できること、そしてRescaleの技術チームによる手厚いカスタマーサービスがあったことでした。

Rescale のソリューション

RWDIは、シームレスなユーザーエクスペリエンスと高速なハードウェアパフォーマンスというXNUMXつの要件を評価してRescaleを選定しました。

Rescaleは、RWDIのエンジニアリングプロセスへの影響を最小限に抑えるために、RWDIのオンプレミススケジューラーをバックエンドで統合しました。RWDIエンジニアが、Rescaleでジョブを実行する場合、いくつかの簡単なコマンドラインをジョブ実行スクリプトに追加して、ジョブをクラウドに送信するだけ済みます。既存のワークフローが若干変更されただけであり、RWDIのエンジニアは混乱することなく、シミュレーションのスループットを劇的に向上させることができたのです。

RWDIには、スピードやパフォーマンスに関する具体的な要件がありました。Rescaleは、大手クラウドサービスプロバイダーや特殊用途向けスーパーコンピューティングセンターが提供するさまざまなハードウェアアーキテクチャーから、高速インターコネクトを備えたハイパフォーマンスアーキテクチャーであるRescaleのコアタイプMagnesiumで運用するようにRWDIに勧めました。

Magnesiumは、金融リスクのモデリング、地震や貯留層シミュレーション、分子モデリング、ゲノム研究などのハイパフォーマンスコンピューティングのワークロードを処理するために特別に設計されています。

Magnesiumは、Intel Xeon E5-2667 v3 Haswell 3.2GHz(ターボ時3.6GHz)、DDR 4メモリ、56Gb/秒のインターコネクトネットワークをベースとしています。RWDIは現在、風速マップ作成プロジェクトのために、32コアを使用する最大300,000のジョブを常時並行で実行しており、これまでに使用した累計コア時間数はXNUMX万時間を超えています。バックエンドでは、これらの前処理と後処理はRWDIのローカルリソースを使用して実行され、コンピュートリソースを多く使用する計算はRescaleで実行されています。

利点

RWDIは、Rescaleのクラウドインフラストラクチャを利用してハイブリッドクラウドソリューションを構築し、リソースが固定されているオンプレミスシステムを、ビジネス機会の増大や厳しい納期にも迅速に対応できる、アジャイルで弾力性のあるシステムへと変えることができました。このハイブリッドクラウドによって、RWDIは以下の利点を実現しました。

  • プロジェクトの規模に関わらず、大きな収益をもたらすプロジェクトを受注して、納期を厳守して完了すること。
  • 既存のエンジニアリングプロセスに摩擦を生むことなく、オンプレミスシステムとシームレスに統合すること。
  • 多様なマルチクラウドハードウェアアーキテクチャを選択でき、変化するプロジェクトのニーズに合わせて柔軟にリソースを利用すること。
  • Rescaleの技術サポートチームによる手厚いカスタマーサービスを利用すること。

「Rescaleは最高の組織です。当社のニーズにじっくりと耳を傾け、パートナーとしてプロジェクトの納期を守るために最大限の協力をしてくれました。」RWDI、プリンシパル、情報テクノロジー担当ディレクター、Marco Accardo氏