Rescale、米国エネルギー省「Genesis Mission」の助成対象に選定、エージェンティック・デジタル・エンジニアリングを推進
DOE史上最多となる応募の中から選出。Rescaleは、Lawrence Berkeley、Lawrence Livermore、Oak Ridgeの3つの国立研究所とともに、国立研究所が開発したコードにエージェンティックAIを適用し、米国産業界での活用を推進します。
サンフランシスコ、2026年7月23日 — AI時代のデジタル・エンジニアリング・プラットフォームを提供するRescaleは、世界で最も強力な統合科学発見プラットフォームの構築を目指す米国エネルギー省(DOE)主導の国家的イニシアチブ「Genesis Mission」において、資金提供を受けることが決定したと発表しました。
Rescaleは、Lawrence Berkeley National Laboratory、Lawrence Livermore National Laboratory、Oak Ridge National Laboratoryとともに、Agentic HPC Pipeline Initiative(AHPI)のパートナーとして参画します。AHPIは、Rescaleプラットフォーム上のエージェンティックAIを活用し、米国産業界における国立研究所のコード活用を加速するプロジェクトです。
Genesis Missionは2025年11月に大統領令によって設立されました。DOE傘下の17の国立研究所と約4万人の科学者・エンジニアの力を結集し、AI、スーパーコンピューティング、量子システム、先進的な科学機器を組み合わせた新たなプラットフォームを通じて、エネルギー、科学的発見、国家安全保障における飛躍的な成果を加速することを目的としています。DOEの担当者は、10年以内に米国の科学研究の生産性を2倍にすることを目指す本イニシアチブについて、その規模と野心において「マンハッタン計画やアポロ計画に匹敵する」と述べています。
今年初め、DOEはGenesis Missionにおける最初の大規模な公募を開始しました。総額2億9,300万ドルのこの公募は、先進製造、バイオテクノロジー、重要材料、原子力エネルギー、量子情報科学にわたる国家的な科学技術課題を支援するものです。応募は8,000件を超え、DOEが単一の公募で受け付けた件数としては過去最多となり、これまでの記録の約3倍に達しました。DOEは今回の公募を、複数年・複数段階にわたるイニシアチブの第1弾と位置付けています。
Phase Iの助成対象に選定されたことで、AHPIおよびその一員であるRescaleは、この過去最多の応募の中から選ばれたごく一部のプロジェクトに名を連ねることになりました。
AHPIが取り組むのは、連邦政府の資金による科学研究の成果を、いかに産業界での実用化につなげるかという課題です。米国の国立研究所は数十年にわたり、世界最先端のエンジニアリング・シミュレーション・コードを開発してきましたが、その運用には高度な専門知識とインフラが必要となるため、米国の製造業による本格的な活用は十分に進んでいませんでした。
RescaleはAHPIコンソーシアムに参画する唯一の民間テクノロジー企業として、3つの国立研究所と協力し、Lawrence Berkeley、Lawrence Livermore、Oak Ridgeがそれぞれ開発したシミュレーション・コードWarpX、LiDO、AdamantineへエージェンティックAIの機能を拡張します。
Rescaleプラットフォーム上で稼働するエージェンティックAIが、コードの選定、入力設定、シミュレーションの監視、結果の分析に至るまで、エンジニアを支援します。本プロジェクトでは、これらのシミュレーションの実行に必要な専門知識と時間を5分の1以下に削減し、これまで国立研究所の専門家による直接的な支援が必要だったツールを、米国の製造業がセルフサービスで利用できる環境の実現を目指します。
「Lawrence Berkeley National Laboratoryは数十年にわたり、計算科学の最前線に立ってきました。そして、その成果を研究所の外へ広く展開していくことも、私たちの重要な使命です」と、Lawrence Berkeley National LaboratoryのApplied Math and Computational Research Divisionで科学部門副責任者を務め、AHPIの主任研究員(Principal Investigator)であるPeter Nugent氏は述べています。「AHPIを通じて、Berkeley LabはLivermore、Oak Ridgeとともに、その成果を活かすことのできる米国の製造業の皆様にお届けします」
「Genesis Missionは、産業向けAI技術への公的・民間双方の投資に対するリターンを最大化する鍵が、その技術を実際に活用できる先進的なR&Dチームへ届けることにあると認識しています」と、RescaleのCEOであるJoris Poortは述べています。「私たちは、エンジニアと科学者がイノベーションを加速できるよう支援するためにRescaleを立ち上げました。政府機関および産業界との15年にわたる実績を基盤に、国立研究所における最先端のAI駆動シミュレーションの成果を、米国の製造業における実運用へと橋渡ししていきます」
今回の選定は、RescaleとORNLのManufacturing Demonstration Facilityとの既存の協業を土台とするものです。この協業を通じて、米国の製造業はORNLで開発されたコードを利用できます。
AHPIは、研究所と産業界の連携において生じてきたギャップの解消も目指しています。DOEと産業界の共同プロジェクトは通常、一定期間で終了します。その際、産業側には科学的知見が残る一方、それを継続的に活用するためのツールや環境までは残らないという課題があります。
AHPIでは、構築されたエージェンティック・ワークフロー、サロゲート・モデル、設定済みのコード環境をRescaleプラットフォーム上に維持することで、国立研究所と産業界のパートナーが、DOEの資金によるプロジェクト終了後も、米国が直面する重要な技術課題に継続して共同で取り組める仕組みを提供します。
今回RescaleがAHPIに選定されたことは、前例のない数の応募が寄せられた中で、連邦政府の資金による科学ソフトウェアと産業界での実用化との間のギャップを埋めることが国家的な優先課題であるという、より広い認識を反映しています。
Rescaleについて
Rescaleは、AI時代のデジタル・エンジニアリング・プラットフォームです。航空宇宙、自動車、防衛、エネルギー、公共部門、ライフサイエンス、製造などの各分野で未来を形づくるR&Dおよびエンジニアリングチームが、イノベーションを加速するためにRescaleプラットフォームを活用しています。
Rescaleは、エージェンティック・デジタル・エンジニアリング、AI Physics、高度なモデリングとシミュレーション、インテリジェントHPCの各ソリューションを単一のプラットフォームに統合。製品データの一元化、ワークフローの自動化、コンピューティングリソースの最適化を通じて、革新的な製品や技術の市場投入を加速します。
Rescaleは、NVIDIA、Sam Altman、Jeff Bezos、Paul Graham、Peter Thiel、Microsoft、Hitachi、University of Michiganなど、著名な投資家から出資を受けています。
詳細については rescale.com をご覧ください。